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うれし野ラボ連携 三重大学医学系研究科 西村教授の「美容と健康コラム」
西村訓弘教授プロフィール
民間研究所、米国企業、大手外資系製薬企業の研究員などを経て、遺伝子解析技術の研究・開発に携わり、大学発バイオベンチャー企業の立ち上げに寄与。同ベンチャー企業の代表取締役社長を経た後、三重大学医学部特命教授を務め、2005年から同大学大学院医学系研究科教授となる。
WHO(世界保健機構)が毎年発表するデータにHealth life Expectancy (HALE) at Birthという数値があり、日本語訳では「健康寿命」とされています。
これに対して、Life Expectancy at Birth (平均寿命)があり、この指標を基に、日本人は主要国の中では世界一の長寿国としてされています。WHOが発表したWorld Health Statistics 2009では2007年の日本人の健康寿命は女性が78歳、男性が73歳で、男女を合わせた数字が76歳で、世界一でした。一方の平均寿命は、同じく2007年に女性が86歳、男性が79歳、男女を合わせた数字が83歳であり、こちらも世界一でした。
健康寿命とは、その文字が示すとおり、健康で生き続けられる期間を指し、「日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間」として定義されています。
2007年の健康寿命では日本が主要国の中では世界で一番であり、この点からも日本が世界に冠たる長寿国であることは間違いないと言えます。
ただ、気になるのは「平均寿命」から「健康寿命」を引いた期間、すなわち、「日常的に介護が必要で、自立した生活ができない生存期間」が、女性で8年、男性で6年もあることです。高齢社会で医療費が高騰するとされるのが、この「平均寿命」-「健康寿命」で算出される「要介護期間」が長くなるためです。「健康で長生き」が誰もが望むことだと思いますが、現実には多くの方が6年から8年もの長い間、不自由な生活を送り、終焉を迎えているのです。
最近の私の研究室が行った研究では、同じ様に見える野菜でも、季節、産地、品種によって、持っている能力が違うことが分かってきました。
野菜は太陽の光をたっぷりと浴びて成長します。太陽の光は光合成に必要な貴重なものですが、紫外線など植物にとって良くない影響を与える光線も含んでいます。このため、植物は紫外線などによる影響から身を守るために「抗酸化力」という抵抗力(物質)を体内に蓄えます。私達の研究室では抗酸化力が異なる野菜を疾患モデル動物に食べさせ、その影響が違うのかどうかについて研究を進めています。
このような抗酸化力の強い野菜は、どうも旬の時期に取れた野菜で、おいしい野菜であることも分かってきています。つまり、旬の時期に取れた強い生命力を持つ野菜が、人間にも良いというのが、私の現在の仮説です。結局当たり前のようなことですが、太陽の光をたっぷりと浴びた、生命力の強い野菜が、人間の生命力も高めるということのようです。
このようなことが分かってきたので、私は最近、「医食同源みえ」という団体を組織しました。この組織では、三重県産の生命力たっぷりな食材を作ることを支援し、提供することで、県民の皆さんの健康増進に寄与するということを目指しています。食を通して生命力を高める(健康増進を図る)ことで、「平均寿命」-「健康寿命」を限りなくゼロにすることが、私達が目指している究極の目標です。
うれし野ラボでは、生物資源から健康に良いと考えられる有効成分を抽出し、化粧品、食品などの形態で提供し、利用者の健康と美を高めることを目指しているとお聞きしました。
また、辻社長のモットーは「夢のある限り青春」だとお聞きした記憶があります。
少し飛躍しますが、精神的にも生き生きとして過ごす期間を「青春寿命」とでも定義すると、人間の生き方として、「平均寿命」-「健康寿命」-「青春寿命」を限りなくゼロにすることが、最も理想的ではないかと思いつきました。恐らく、辻社長はそれを狙っているのでしょう。
「青春寿命」を延ばすには、「健康寿命」を延ばすことに加えて、人間として魅力的であることが重要だと思います。そのキーワードは「美しくあること」、「若々しくあること」のように思います。ここまで考えて、辻社長が「うれし野ラボ」に力を入れていることの理由が少し分かったような気がしました。(2009年11月23日 記)











